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場面:紅の料亭
チャリン、チャリン。
ドアに掛かったベルの音がした。酒場では、ある冒険者たちが宴をあげているようだ。
ベス:「こんばんは。」
ルキア:「ん?あっ、こんばんは。」
ロゼ:「あ、うむ?!はじめましてですよね。」
ベス:「そうです。はじめましてです。いきなり、挨拶でびっくりさせてしまいましたね。私、ベスと申します。」
アシダ:「そうですかい。私は、アシダと申します。お嬢さん、どうしやした。」
ベス:「あの~宴の途中申し上げにくいのですが・・・」
ロゼ:「いや、いやそんなことないですよ。」
ベス:「名のある冒険者と見込んでお願いがあります。依頼を受けていただけますか?」
アシダ:「お嬢さんのおっしゃることなら是非とも。」
ロゼ:「え~、依頼内容を聞いてからじゃないか。」
ベス:「依頼内容を先に伝えさせていただきますね。この子のことですが。」
ベスの足下を見ると、小さな人形が動いているのがわかった。ベスは、小さな人形を手に取り宴しているテーブルの上に移動させた。
小さな人形:「こんにちは。皆さん。」
ルキア:「この人形しゃべるんかいな。びっくりさせるなや。」
ベス:「すみません…。」
ルキアの発言にも気を止めず、小さな人形はしゃべりはじめた。
小さな人形:「私の名前は、クルドと言います。誠に恥ずかしながら、ポカをやってしまいまして、部屋に閉じ込められてしまいました。そのため、助けだして欲しいのです。」
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