キュンとしちゃえばいいじゃん 10

第五十二段階 新しい年になって一番に会いたい人は？

「そ、俺が男の気持ちをイマイチ把握出来ないお前に指南してやる」

「し、指南って。尾田に？ 嘘でしょう」

「嘘じゃねぇ。俺が男として藤谷を幸せに出来ねぇなら残された道は、ただ一つだ」
ニヤリと笑う尾田。

「相方として、藤谷の幸せに全面協力するって。俺決めたから」

呆気に取られている貴子へ尾田が、得意の親指を立てて『任せろ』のポーズを見せた。