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1. 滑り台の王者
もし君がこれから少しの間、寝っ転がって空でも眺めるつもりだって言うんなら―もちろん、そんな時間の過ごし方を否定するつもりはさらさらないんだけど―君がそれを退屈だと思うのなら、少し僕の話し相手になって欲しいんだ。なにもそんなに難しいことはしなくったっていいんだ。ただ、僕の横でうんうん頷いてるだけで、あとは今日の晩ご飯のことでも考えてくれてればいいよ。そりゃあ時々「すごいね」とかなんとか言ってくれるのであれば、もちろん最高なんだけど。そんなことを強要するのは、僕はあまり好きじゃないんだ。
それに別にこんな話を聞かなくったって、君の人生にこれっぽっちの損もないのは確かだけどね。でも少なくとも、今この時間―長い人生のうち、ほんのわずかな間だけども―退屈しのぎくらいにはなると思うんだ。
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