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 第二回合同捜査会議が行われた。  初回よりは紹介や説明などがない分簡略化されて、いきなり冒頭から弁を奮ったのが水落だった。 「えー皆さんお疲れさまです。まだ中間報告の段階ですが、報告書をまとめていただいたものが届いています。予想外に項目が埋まっていて驚きです。いや、決して期待していなかったとか馬鹿にしていたわけじゃなく、予想していたよりはまし…いや、素晴らしいと感嘆させられました」  おまえ相当馬鹿にしていただろう。  全員が心の中でつっこむ。が、いちいちそれをしていたら水落の話は進まないので皆我慢しつつ彼の弁を聴く。 「ですが! 惜しい! 一部項目が埋められていませんでした。それはどこでしょうか? 五係です。何故埋まらなかったのかちょっとインタビューしてみましょうか?」  成績の悪い係を吊し上げる気か! 意地が悪いなんてものじゃない。本当にこの男は…と思う。恋人がいると言っていたが、いいのかこいつで。最悪だぞこいつは。 「…五係三宅です。すみません。マルタイが交通事故で入院しまして、それ以上接触できなくなりました」  ああそういう事情なら仕方ないだろう。皆が納得した。  しかし納得してくれない非情な男がいた。
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