◇13◇ 愛の居場所

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   「月依。また、逢いに来てやってくれ。」  それ以外にもう何も言えず背中を向けて妻の病室へと歩き出した。 「ッ・・・・・・」  去って行く足音で気が抜けた。  ドサッと物音がして足を止めて反射的に振り返った。 「月依っ!?」  振り返った先では、彼女が床に倒れている。慌てて駆け寄る。 「月依。おい、月依っ!!」  抱き起こして名前を呼んだが意識は、なかった。  》 》  終わりがあるから始まりがあるのだ。  そんな言葉どうだっていい。  私に不平等で不公平な世界しかくれなかったのだから。  生まれてきたきた意味をいま、もの凄く考えている。  私は・・・・・・  《 《  どんなに横になっても深い眠りには、つけない。ついたとしてもそれは、意識を失っている。  身体を襲う怠さは、日に日に増している。  病魔は、確実に私を蝕んでいる。   
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