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「月依。また、逢いに来てやってくれ。」
それ以外にもう何も言えず背中を向けて妻の病室へと歩き出した。
「ッ・・・・・・」
去って行く足音で気が抜けた。
ドサッと物音がして足を止めて反射的に振り返った。
「月依っ!?」
振り返った先では、彼女が床に倒れている。慌てて駆け寄る。
「月依。おい、月依っ!!」
抱き起こして名前を呼んだが意識は、なかった。
》 》
終わりがあるから始まりがあるのだ。
そんな言葉どうだっていい。
私に不平等で不公平な世界しかくれなかったのだから。
生まれてきたきた意味をいま、もの凄く考えている。
私は・・・・・・
《 《
どんなに横になっても深い眠りには、つけない。ついたとしてもそれは、意識を失っている。
身体を襲う怠さは、日に日に増している。
病魔は、確実に私を蝕んでいる。
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