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治まることのない吐き気に悩まされる。
「ふふ、無様・・・だわ。」
自分の現状が惨めすぎて嗤いが込み上げる。
「若狭さん・・・大丈夫?」
「吐き気、止めが切れました。」
巡回にやって来た看護師に嗤っているところを目撃されてしまった。しかし構わず現状を訴えた。
「さぁ、ベッドに戻りましょう。」
身体を支えてベッドに戻す。
「薬を取って来るから待っていて。」
「はい・・・」
細身の看護師に軽々と支えられてしまう現実にまた嗤いが込み上げる。
》 * 》
「お久しぶりです、マスター。」
「おお、燵夜!久しぶりだなぁ。今度、個展を開くんだって?」
弟のように可愛がっていた青年の来店に笑顔がこぼれる。
「お陰様で。月依さんが見付けてくれた画廊のオーナーに気に入ってもらえました。」
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