◆14◆ 優しさに祝福を

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    現れたもう1人の姪の旦那に軽く言いながらソーダを出した。 「今夜は、飲みたいんです。ソーダ割りでもなんでもいいんで、下さい。」 「判った。」 「あの、・・・鈴村、悠葵さん・・・・・・ですか?」  隣り合わせたのは、彼女を苦しめた男。 「え、っと・・・どこかで?」 「俺、月依さんと付き合ってます。」  過去形にしたくなかった。 「え、君が?」 「そうです。悪いですか?」 「いいや、悪くない。全然悪くない。てか、俺が人間関係に口出しなんか出来る立場じゃないし・・・訊いてるんだろう?」 「はい。」 「そっか。じゃあ、色々知ってるんだな。」 「もちろんです。」  〝知らない〟とは、言いたくなかった。 「なら、安心した。これからもあいつを支えてやってくれ。」 「当たり前です。あなたに言われたくありません。」   
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