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と香澄が強めの声で言った。クッキーはその声に、条件反射のようにふせをした。そのクッキーには香澄がおやつのジャーキーを持ってきた。目前において、
「お預け」
と香澄がいうと、クッキーはジャーキーを見つめながらもけなげに食べるのを我慢した。
「よし」
香澄の声を聞いてから食べだす。本当によくしつけされている。ジャーキーを食べ終わったクッキーを私は撫でた。
香澄の作ったカレーは普通においしくて、大学の友人の作ったカレーを食べたことを思い出した。香澄とはきっと仲良くなれる。そんな気がした。
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