シン実は、怪談集。真夜中の声

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さて 緊急入院して初日 まあ いろいろ急だったこともあって 消灯時間九時過ぎては すぐに 疲れていたのか 熟睡してしまったのだが さて その日の朝までは 普通の食事だったため すごく少ない糖尿病食に昼から変えられて お腹が空いて空いて 夜中 目が覚めてしまいましたね 腕時計を見れば 夜中二時半頃 が ただ 空腹で目が覚めたってわけではなく どこか 遠くから 声が聞こえたような気がした? はっきりとはしないが と思ってると 遠くで「看護婦さーーーん 痛いよぉ」と言う声が聞こえて来ました その時は 「わー 夜中なのに 看護婦さんも大変だなあ」なんて思っては 寝ちゃったのですが はてさて 当時は もう看護婦ではなくて 看護師さんだったって(ちょうど変更される時期くらいだったので まあ然程 気にはならなかったが) あとから気がついたのですがね その夜は そのまま寝てしまいましたが これが はじまりでした それから 数日間 同じ時間夜中二時半頃に あの「看護婦さーーーん痛いよぉ」が聞こえて来るんですよね まあ はじめは ちょうどその時間ぐらいに 鎮痛剤が切れるとかあるのかも?と思ってたのだが ある日 気がついたんですよ 何故 その男性は ナースコールを押さないで 「看護婦さーーーん痛いよぉ」って呼ぶのかと? 思って 一度  看護師さんに訊いてみたんですよ 「ナースコール押せない患者さんとかはどうしてるんですか?」と すると 「はい 基本的には ナースステーション近くもしくは ステーションに夜は泊めたりしますよ」との回答でしたね さて その後 一ヶ月ちょいくらいで退院したので その「看護婦さーーーん痛いよぉ」の夜中二時半の声については 何も判明しなかったんですけどね ですが 意外なところで その件について 真実らしき事が明かされました
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