幽霊会社

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「問題をさらに上乗せして申し訳ないのですが」
　小さな子をかかえたお母さんが頭を下げる。

「働き方という部分に関係するかと思うのですが、託児所の件です。おもちゃが河原の石しかないというのが、子供には不評で。知育玩具を置いてもらえると、ありがたいです。あと、他のお母さんからあった声ですが、異業種交流というのでしょうか。子供の遊び道具にですね、魔女のホウキを入れてもらえると、空を飛んだりと、外遊びの機会も増えてよろしいかと思うのですが」

「問題は尽きませんね。よりよい夏の活動に向けて、できることはすぐにでも取り組んでいきます。石の積み木に関しては、おっしゃる通りです。すぐに変えさせましょう。魔女との交渉は、似たような業界ですが、なんせ異国の方たちですので、もう少し時間をください」