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「さーて、私は親が待ってるから帰る。また会えたら話そう。
あ、もちろん私は見つけられないからレイが、私を見つけてよ?」
「ヒ、ヒカリさん!」
杖を頼りに歩き出した彼女の背中を見ていたら自然に声が出ていた。
「私なんか本当にダメな奴だけど、ヒカリさんのことは見つける!絶対に見つけるからね!」
ヒカリさんは振り向きニッコリした笑顔で応えてくれた。
私なんか、ダメで臆病でなにも出来ないかもしれない
それでも1つ大事な約束をした
間宮ヒカリを見つけること
だから、下なんて向いてる場合じゃない
下を向いて歩いてもヒカリさんは見つからない
しっかり前を向いて彼女を見つける
ヒカリさんは、すでに輝いていたように見える
それなら私も負けずに光ってみようか
突然キラキラに光るのは無理でも
ゆくゆくは強い光に私はなりたくなった
人生、すべてが思い通りにはいかないけど
全てを諦めちゃうなんて
それはとても寂しい選択だ
そうでしょ、ヒカリさん
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