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「こんにちは!」
目の前にラウラがいた。
「ラウラ!」
「また落ち着いたら店に来てよ、待ってる。まだ当分は再開できそうにないけどさ。でもまさかエンリコ、ううん、あんたたちが刑事さんだったとはね。てっきりアル親分の手下だとばかり。ギャングでなくて良かったあ!」
はにかみながら言ったラウラは、踵を返すとリズミカルに歩いて行く。
「エンリコ、家まで送って行ってやれ。しっかりしてるようで、今回の件でラウラは相当ショックを受けてるはずだぜ」
「あ、ああ」
エンリコはあわてて走り出し、ラウラに追いついた。
「エンリコ! 今日はもう解散だ。おふたりさん、ごゆっくり!」
驚いて立ち止まったエンリコとラウラに背を向け、ジョルジォはにやにやしながら、パトロールに出かける。
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