11人が本棚に入れています
本棚に追加
やや暗めのブラウンの髪をお団子に巻き上げ、大きな黒い瞳はきらきら輝いている。小柄だが圧倒的な存在感があった。
(襲撃の日、ラウラに何かあったら大変だ。しかし情報は漏らすわけにはいかない)
エンリコはじりじりしていた。
ジョルジォはエンリコの気も知らずに、
「大丈夫だよ、無関係な一般人には指一本触れさせねえ。その為にお前、見張ってんじゃねえのか?」
なんて気楽に言う。
エンリコが見張り始めて、ちょうど一ヶ月たった、ある日の午後。
店の扉が開いて、勢いよくラウラが出てきた。
最初のコメントを投稿しよう!