気になるあの人

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やや暗めのブラウンの髪をお団子に巻き上げ、大きな黒い瞳はきらきら輝いている。小柄だが圧倒的な存在感があった。 (襲撃の日、ラウラに何かあったら大変だ。しかし情報は漏らすわけにはいかない) エンリコはじりじりしていた。 ジョルジォはエンリコの気も知らずに、 「大丈夫だよ、無関係な一般人には指一本触れさせねえ。その為にお前、見張ってんじゃねえのか?」 なんて気楽に言う。 エンリコが見張り始めて、ちょうど一ヶ月たった、ある日の午後。 店の扉が開いて、勢いよくラウラが出てきた。
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