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エンリコが裏口から中に入り、厨房からバーカウンターに潜り込もうとした瞬間、表でキイーッと急ブレーキの音がした。
やがて、バタンと店の扉が開く音がして、男が三人入って来た。
「親分、おねんねしな!」
叫び声とサブマシンガンのタンタンタンという銃声が響く。
エンリコは思わずその場に伏せた。恐怖で震えが来た。
何が起こっているかわからないまま、しばらくそのままでいたエンリコは肩をつつかれ、飛び起きた。
瞬間、頭を押さえつけられる。
「馬鹿野郎、危ねえぞ!」
「ジョルジォ! よかった、無事か」
「当たり前だろ、いいからもう少しこのままでいろ」
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