結末

5/8
前へ
/21ページ
次へ
「ひでーな。おい、現場はそのままにしとけよ。ジョルジォ、エンリコ、ご苦労だったな」 二人はそろそろと立ち上がると、今度は落ち着いて店内を見渡し、改めて震え上がった。血と肉片が飛び散り、マシンガンで吹っ飛ばされたギャング達の死体が転がっている。 店の正面に出ると、黒山の人だかりが出来ていた。 その中にラウラの姿もあった。 エンリコとラウラは一瞬目が合ったが、エンリコはすぐに目をそらすと、ジョルジォと共に、そそくさとその場を離れた。 残されたラウラは、警察官に立ち去るように言われるまで呆然とそこに立っていた。
/21ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11人が本棚に入れています
本棚に追加