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「ひでーな。おい、現場はそのままにしとけよ。ジョルジォ、エンリコ、ご苦労だったな」
二人はそろそろと立ち上がると、今度は落ち着いて店内を見渡し、改めて震え上がった。血と肉片が飛び散り、マシンガンで吹っ飛ばされたギャング達の死体が転がっている。
店の正面に出ると、黒山の人だかりが出来ていた。
その中にラウラの姿もあった。
エンリコとラウラは一瞬目が合ったが、エンリコはすぐに目をそらすと、ジョルジォと共に、そそくさとその場を離れた。
残されたラウラは、警察官に立ち去るように言われるまで呆然とそこに立っていた。
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