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「あわてんじゃねー。俺だよ。おめーが、あぶねーモン持ってんのがバレたらどーすんだ!」
上役のミカエルさんが、ドアを半分開けて、するりと助手席に滑り込んで来た。
「あ、ご苦労さまです! すみません、つい」
エンリコは焦りながら頭を掻く。
「どうだ? なんか動きはあったか?」
「いいえ、全く。ほんとにここで襲撃なんてあるんすか? そもそも、ここが肉屋のお気に入りの店とは思えないんですが。俺が見張り始めてから、連中の姿は見たことない」
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