明日につながる冥い一日

気になるあの人

そこにイタリア移民系のアル親分が “ 待った ” をかけた。

表面上は友好的な態度をとり、しかし自分が上に立つために、アルは様々な方法でアプローチをかけていたが、先日ついに大きな決断を下した。

「肉屋を殺(や)る」
アルは手下どもに宣言した。

肉屋のお気に入りの店で、彼が油断している時に一斉攻撃という、荒っぽい計画らしい。
肉屋は肉屋で、その店で麻薬の取り引きを大っぴらにやっているという。
その店とは「オリーヴェ」である。