第四話 猫

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 部屋に入って荷物を置く、六畳間と四畳半の二部屋にキッチンがある2Kの部屋だ。 「トイレと風呂は別だな、よしよし」  香内が会社に1つだけ条件を出したのがトイレと風呂は別々の部屋にしてくれという事だ。条件内ならボロいアパートでも文句は無い。 「今日と明日は休みだし、残りの荷物は明日くるからその辺りを見てくるか」  買い物に使う店やコンビニなどを確認するために散歩に出掛ける。 「旨い定食屋とかあればいいんだけどな」  午後の3時過ぎだ。昼食は支社に寄った際に上司になる課長に御馳走になった。2時間ほど辺りを散策して少し早いが夕食を食べてから部屋に戻る予定だ。  午後6時前に部屋に戻ってきた。 「歩いた歩いた。あの店、結構旨かったな、ちょくちょく行くかな」  夕食を食べた定食屋が美味しかった。食い物の旨い町なら旨くやっていけそうだと大満足だ。 「んじゃ、シャワー浴びてネットしながら飲むか」  風呂場で汗を流した後、鞄からノートパソコンを出してインターネットに繋げていつも見ている掲示板などを冷やかしながらコンビニで買ってきた酒を飲む、香内の幸せを感じる一時だ。 「ふぅ……ちょっと早いけど寝るか」  疲れが溜まったのか普段より2時間も早く寝床に付いた。     
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