地図の読めない男

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私は極度の方向音痴である。 街角を歩いていると今、自分がどこを歩いているのか、わからなくなることは日常茶飯事のことである。 「ここはどこ? 私はだれ?」 そんな状態になることが多い。 教職員になり家庭訪問をするときに各家の場所がわからなかったりするだけでなく、順番を間違えたり、一軒すっぽかすということもあった。 あまりにひどいので、我がクラスだけ自転車に乗った生徒が次の家を案内してくれたものだ。
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