【R18】シャトーの夜

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 ベッドの縁に腰を下ろし、弾力を確かめる。なかなかに心地よい感じだ。  ジェイクが隣りに腰を下ろし、ピッタリと抱き寄せてくる。体の隅々を確かめるような、少し不器用な手つき。それが少しもどかしくて笑ってしまった。 「もう温かいでしょ?」  言えばビクリと震えている。レイバンは苦笑して、そっと伸び上がってキスをした。ゆっくりと触れる、深くはないキス。胸の中をそっと満たすようなものだ。 「ジェイさん、もう怖がらないでよ」 「悪い……」 「俺、ここにいるんだから」 「……分かっている」  言いながらも引き寄せる手。胸に耳を押し当て、そっと鼓動を聞いている。落ち着いて、温かくなる。 「そんなに不安なら、ジェイさんが確かめてよ」 「え?」 「俺の事、欲しくない?」  少し強引だったかもしれない。けれど、今押し切らないとこのまま終わってしまいそうだった。もう一ヶ月以上、ジェイクに触れられていないのだ。  体を離して、上の服を脱ぐ。上半身裸で迫れば、ジェイクはほんの少し眉を寄せる。 「その顔止めてよ」 「傷、増えたな」 「そのうち消える。ランバートやファウスト様みたいな深傷じゃないんだから」  チェスターの傷も跡が残るらしい。でも、レイバンのは大丈夫。褐色の肌だから目立つけれど、これもすぐに消える。     
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