【R18】シャトーの夜

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 そっとジェイクの手を取って、傷に触れさせた。抵抗があるように止まった手を強引に引いて、薄らと傷の残る胸や腹に触れさせた。 「痛まないよ」 「レイバン」 「触れてくれない事の方が傷つく。俺は、ジェイさんが欲しくて飢えてるんだ。分かる?」  問いかけて、ジェイクは少し驚いて、次には笑った。  そっと、唇が首筋に触れる。触れられた瞬間、ゾクゾクと甘い痺れが全身に走った。久しぶりで、心から喜びに震えている。思わず甘い吐息が溢れると、ジェイクはクスクスと笑った。 「早すぎるだろ」 「だって、久しぶり過ぎて嬉しいんだもん」 「……悪かった。傷が痛まないのは分かっていたんだが、躊躇いがあったんだ」  そう言いながら、しっかりと傷に触れてくれる。手の平がそっと、労るように。 「傷物はイヤ?」 「違う。お前であればどんな傷が残っていても変わらない。だが、触れるのが怖かった。どれほど痛んだが……側にいてやりたかったと」  クシャリと眉が寄る。そしてそっと愛おしむように、胸に薄ら残る傷に唇が触れた。 「んぅ!」  皮膚が薄いからか、ゾクゾクと震える。気持ち良くて、甘美でたまらない。思わずジェイクの服を握り締めてしまう。気持ち良くて、クラクラする。 「感度が増しているな」 「んぁ! あっ、気持ちいいよそれ」 「分かってる」  痛いのではない。それも伝わっている。     
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