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「あぁ、もしあの時、ユーリが私を助けようと前に飛び出さなかったら、私は此処に今居なかったかも知れないし、悪魔を倒す事も出来なかったかもしれない。ルーベンスの民達もそうだよ。ユーリが居たからこそ、助かった者もいる。だから私はリュート君とユーリ、2人に助けられたんだよ」
「ん……でも」
あの時、お父様が死んでしまうと思って、自然と体が動いた。
お父様が居なくなってしまうのが恐ろしかった。
でも──
「でも、…ぼく、1人、だったら…とびこめ…なかった、…りゅー、とがいっしょだったから……」
弱虫の僕でも頑張れたんだ。
「そうか……良い友達を得たね、ユーリ」
「んっ!」
お父様の言葉に笑顔で頷いた。
リュートは僕の大切な友達だ。
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