第5章 腐った白百合

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「…………はっ!?」 あんな夢を見たせいか、俺の目覚めは最悪だった。 「あの腐女子には、慎みという言葉はないのか……」 須藤 由奈が他のクラスでTPOに反した話をするのは、1度や2度ではなかった。 それこそ、クラスメイトがそれとなく注意をした事もある。 この世界に生まれて、語られた知識には多少……ほんの少しは助けられた事もあったが、それとこれとは話が別だ。 あの女には、遠慮や慎みなど全くあったもんじゃなかった。 「……あの腐女子、もし次顔を合わせる事があったら絶対殴る」 俺は睡眠を害された不快感から、そう誓うのだった。
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