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07話 茶会への乱入者
俺達は次々ケーキを焼き上げていく。
俺の当初の予想とは違い、兄様が足手まといになるという事はなかった。
最初は不馴れな作業に戸惑うことも多かったが、すぐにコツをつかんでいった。
「初めてやったけど、中々興味深いね」
兄様は出来上がったケーキ達を眺め言う。
かなりご機嫌みたいだ。
ケーキは前々から作ろうと思っていたアップルパイとチョコバナナタルトに、紅茶のシフォンケーキだ。
どれも美味しそうに出来上がった。
これなら母様がいくら食べても量は足りるだろう。
「せっかくだし、カミラさんも呼んで庭で食べようか?」
「いいですね、そうしましょう!」
「それじゃセルバ。準備を頼むよ」
「かしこまりました」
「じゃあ行こうか、リュー」
準備をセルバに任せ、兄様に手を引かれて歩いた。
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