第6章 憤怒の憧憬

122/201
2141人が本棚に入れています
本棚に追加
/684
「……アレ(・・)言うこと聞くと思いますか?」 「はは……絶対聞かないだろうね」 2人のやり取りを遠い目で見ながら、隣に問いかけると、兄様は苦笑いを浮かべた。 パーティーのメンバーは、同学年からは予想通り俺とユリアとアシュレイ、リオナとスール。 上級生枠で兄様とオズ様、そして2人の従者達で大所帯となった。 この辺りは王族やら、魔眼持ちやらがいるので当然の流れであろう。 「ですよね……」 俺はため息をつくと、渡されたダンジョンマップに目を落とした。 何はともあれ、中身が腐女子になって残念になってしまったのは間違いない。 もう深く考えるのは止めて、どう被害を抑えるのかに力を注ごう、うん。 それが、建設的だろう。 「……ぐふふ、無双、無双!」 何か横からぼそぼそ聞こえるけど、もう何も言うまい。 言って駄目なら、実力行使だ。 「……このパーティーで、大丈夫なのか?」 背後から聞こえたアシュレイの言葉が、妙に頭に残った。 ……大丈夫であることを、俺は心の底から祈っているよ。
/684

最初のコメントを投稿しよう!