#007 Pink Verbena

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午前中、土曜も診察している整形外科に行き、ぎっくり腰だと診断された。 医者には、出来るだけ普段通りの生活をした方が治りが早いと、コルセットを出されたが、まだ動ける程度に痛みが引いていない為、今日の所はベッドで過ごしている。 「最近知ったんですが、父、腰をやり易いみたいですね。 ぎっくりは暫くかかりそう…」 「ああ、医者も言っていましたよ。 細身の長身だと腰の位置が高くなるので、骨格的に腰を痛めやすいんだとか。 萼さん、外国人体型ですしね…」 「そうなんです?」 「ぇ。」 「私、父とは幼い頃に離れてしまいましたし… 同じ職場になってからは長いですけれど、どんな体型かまでは流石に知らないので…。 ツユリさん、いつも見てるの?」 「………、…」 特別気まずい事は無い筈なのだが、うっかり言い淀んでしまい、サキさんにニヤニヤと怪しげな笑みを浮かべられてしまった。 「ツユリさんと父は、恋人ではないんですか? 私特に反対しませんけれど。」 「ち、違います…。 それ、何度も訊ねられた気がしますけれど、本当に違います。」 「なぁんだ。残念。」
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