stir

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 そして犯罪に巻き込まれた。大通りを外れて路地裏に入って角を曲がった所で自分は背を丸めて歩くサラリーマンに背後から集団が殴り掛かるのを目撃した。後でそれはハッピースラッピングという名前なのだと知った。ハッピースラッピングとは簡単に言えば辻殴りであり、その現場をスマホカメラで録画して動画サイトにアップする行為である。彼らは顔を隠すためにガスマスクのレプリカを被っておりそれが一種のトレードマークになっていたようだ。  だが次の瞬間、殴り掛かったガスマスクの身体が宙を舞った。サラリーマンは振り返り様に左フックでガスマスクを撃墜したのだ。。  そのまま呆気に取られるガスマスク達にサラリーマンは踊りかかった。恐らく、何らかの武道を修めているのだろう。自分も同じであるからその動きの裏に在る理を見て取ることが出来た。  そこで彼は自分に気付いたようだった。  話を聞くと彼は私服警官でありだという。なんでも最近この辺りは急激に治安が低下しており、違法薬物の蔓延の兆しすらあるらしく今日もその調査を行っていたとか。  話の途中でガスマスクの一人が立ち上がりナイフを取り出した。どうやら殴打が浅く昏倒には至らなかったらしい。彼は狂気に濡れた瞳でサラリーマンいやスーツの警察官に斬りかかった。  だが二者の身体が交差した瞬間、肉と肉とがぶつかる鈍い音が弾けると同時にナイフの男は崩れ落ちた。だが彼が倒れる際にスーツにの掴みかかり彼のシャツを剥ぎ取ってしまった。  露出した彼の逞しい胸板には深紅のブラジャーが巻かれていた。  一瞬、何が起きたのか理解できなかった。     
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