11月 教科書忘れた

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あんな酷い上条のことなんて忘れてみーくんと晩御飯を食べ、ゆっくり寝た。 そしてあんなことがあったなんてすっかり忘れて次の日、登校すると。 なんと、教室に着くと上条がいた。 う、うわっ、本当に来たし! しかも何をするでもなくただ自分の席でぼんやりしてるだけだし……。 あいつは暇な時いつもぼんやりしてるのか…? つまんないやつだなぁ。 別に俺が席に着いたからってなにか挨拶をするわけでもなく、今までと、上条が教室に来てなかった一昨日までと同じように、ただ黙って座った。 そっちを向かないから目が合うこともないし、声をかけることもかけられることもない。 昨日だけがイレギュラーな1日だったと思わせてくれる平穏な1日が過ぎる。 まあ、ただ違うことは、俺の前の席が休みだったことかな。 今日も数学が安定にわからないし、また英単語暗記しなきゃな……と落ち込んだ。 昼休み。 いつもはのんびり机を片付けてから来るみーくんが、机の上にまだ教科書やノートが授業のままなのにお弁当を持ってこっちに来た。 そして俺の前の席に座った。 「みなとご飯食べよ」 「う、うん? みーくん今日なんか早いね」 「お腹すいてたの」 え~!みーくんのその理由可愛い~!! ほんとみーくん可愛い癒し~! ご飯食べてるみーくんほんと可愛いんだぁ
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