40人が本棚に入れています
本棚に追加
「みなと、昨日教科書見せてもらったから、そのお礼だって」
「別に、あれくらい……」
「みなとのご飯、美味しいよ」
「……いや、俺は」
「美味しいよ?」
「…………はぁ、わかった」
みーくんが言うように、昨日教科書見せてもらったし、それに勉強も教わったし、そのお礼に何が出来るかなって考えたし。
俺が出来ることなんて全然無いから、めっちゃ迷ったし。
で、結局思いついたのが、みーくんがいつも褒めてくれる料理くらいしかないかなぁって。
なんとなく、残るものはあげたくなかったし。
食べ物はすぐ無くなるから。
上条が、少しだけ席を動き、こっちに来た。
なんだか3人でご飯食べてるような構図。
「はい、あげる。美味しい」
「……さっきからそればかりだな、お前」
「だって美味しいし」
みーくんが上条に適当なおかずを差し出す。
上条も渋々といったように受け取る。
あ、なんかドキドキする。
上条無駄に舌肥えてそうだからなんか嫌~~~!!!
実はお箸もちゃんと用意していたので、それをみーくんが上条に渡して上条が一口、食べた。
な、なんで俺、こんな緊張してるんだろう。
最初のコメントを投稿しよう!