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部活へ行くみーくんを見送っていると、隣に座ったやつも目に入る。
今日1日何かしてた?
ずっと座ったままじゃないか?
授業中も、本当にノートとか取らないし。
聞いてるのかも怪しいし。
でも寝てるわけじゃないし。
クラスに友達とかいないのかこいつは?
ってか上条のことより明日のテスト!
もうダメかもしれない。
「はあぁぁぁぁぁ……」
来年は、クラス落ちるんだろうなぁ、俺。
「おい、うるさいぞ」
「うぇ……ご、ごめん」
ちょっとため息ついただけなのに、上条厳しい……
ってか今日初めて声聞いたし。
こっちが真剣に悩んでるのに、偉そうに!
「か、上条は、明日の小テスト自信あんのかよ……」
「自信、かは分からないが満点は取れるだろうな」
「そっ、それが自信っていうんだろ!」
な、なんだこいつ!?
サラッと満点って言った!
本当に人間?俺と同じ人間なの?
絶対違う生物だって!
も~~いや!
「……一体何がわからないんだ」
「だ、だいたい全部わかんない……どこが助動詞でどこが助詞とか、どうやって判別するんだよ……」
「は……?」
なんか、すごく上条に呆れられた顔されてんだけど~~!?
ふ、不愉快極まりない~!!!!
もう帰ってやろうかと思っていたら、突然上条が古典の教科書とシャーペン出して少し近寄ってきた。
俺の机の上にその教科書を置いて、何をするのかと思えば
「いいか?品詞分解っていうのは」
なんと!
説明をしながら、教科書に直接書き込んで説明をしてくれたのだ。
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