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「こ、これは……なんでも……なっ、」
「お弁当箱、ですね?もしかして会長へのプレゼントですか?」
「なっ、……そ、そんなわけ、ないだろ!お、俺の、だし」
まさか一瞬でバレるなんて思わなくて、すごい恥ずかしい…。
慌てて誤魔化したけど、ちゃんと受け取られているかどうか……でも上条にあげるために作っただなんて勘違いしないでほしい!あくまで、みーくんののついでだから!余ったもの詰めてるだけだから!
「そうですよねぇ、プレゼントじゃないですよねぇ。もしそうでしたら、私没収しなければなりませんからねぇ」
「……ぼ、没収…………?」
「ええ、だって我らが生徒会役員ですよ。我が校で1番の人気を博している会長です。親衛隊やそれに属さない会長を慕う者共が後を絶たないじゃないですか。ですから、禁止しているのですよ、贈り物は」
より笑みが黒くなって、思わず一歩後ずさる。
前に上条にお弁当作ったのも、本当はいけなかったってこと……?
でも上条、あの時そんなこと一言も言ってなかったし……。
今回のだって、上条から言ってきたのに……分かってて言ったのかな、上条。
そんなルールがあったら、上条が知らないわけないし。でも、じゃあなんで、上条はあんなこと……。
「おや、暗い顔して如何しました?」
「あ、い、いや……な、なんでも……」
「もしかして、会長宛でした?会長のこと、お好きなんですか?」
「っ、ちが!上条のことなんて、全然、好きじゃない、し!」
上条のことなんて好きじゃないし!
絶対、好きなんかにならないし!
俺にはみーくんだけ居ればいいし、上条なんて仲良くなれないし!
あんないけ好かない、俺のことすぐ馬鹿にするやつ!
好きじゃない!嫌いだし!
「へぇ…そうなんですね……面白い」
何故かやつの笑いの黒さが増す。
こ、こわっ、なに!?
なんかこっちに手が伸びてくるし、なに、なに!?
「紫鶴、何してる」
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