40人が本棚に入れています
本棚に追加
「お、まえ……!」
「え、なに…?」
急にこわい顔した上条に、正面から両肩掴まれた。
な、なに…こわい……けど…
しかもそれ以上、上条なんにも喋らないし。
よ、余計こわい!
「はぁ……」
急に大きなため息を吐かれた。
な、なに…?
「お前……いつか痛い目見るぞ」
「どっ、どういう…意味?」
「はぁ……お前はそういうやつなんだな」
ど、どういう意味…?
そういうって、どういう…?
勝手に上条の中だけで完結されて、こっちはいい迷惑!
意味わかんないもん!
「……手伝う」
「え?な、に?」
「何もしないでいる方がきつい。なにか手伝わせろ」
晩御飯…作るの手伝ってくれるの?
上条…が?
あの、上条が?
孤高の王様が?
あんなに俺の事罵倒ばっかしてきた上条が?
というか、上条って…
「料理……できる、の?」
「…………したことは無い」
素朴な疑問だった。
上条が料理をするイメージがなかったから。
それになんか、自炊するよりは誰かに作らせてそうなイメージだし。
だから聞いたら、上条がちょっと困った顔をして答えるから…つい、我慢出来なかった。
「ふっ、あははは!なにそれ!だめじゃん!」
「なっ…笑うな」
やったことないのに上条ってば、手伝いするだなんて言い出すなんて、どういう心境なんだ?
上条の困った顔なんて、初めて見たし。
いっつも堂々としてて、たまに人を見下したような目、そんなのばっかりだから、困った顔が面白くて、笑いが止まらない。
完璧超人の上条の困った顔なんてなかなか見れないだろうし
はー、お腹痛い
最初のコメントを投稿しよう!