11月 教科書忘れた

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「みなとーお風呂出た」 何とかシチューを煮込んであと少し、というところでみーくんがお風呂から上がってきた。 部活の汗を流したさっぱりみーくん。かわいい。 「ふたりで、ご飯作ったの?」 台所に並んでる俺たちを見てみーくんが首を傾げる。 ……はっ!? このままじゃ、俺と上条が仲良く並んで料理したみたいじゃん! み、みーくんに勘違いされる! 「か、上条が、どうしても手伝いたいっていうから、だよ。しかたなく、しかたなくだよ」 「うんうん。仲良し仲良し」 ち、違うよみーくん!! なんか勘違いされた……うぅ… 上条と仲良くなんてしてないのに…… ………あぁでも今まででは1番気楽に話せた…かも? 今まで話す時、ちょっと緊張してたけど。 料理してたときは全然緊張しなかったなぁ。 普通に話せたかも。 なんでだ……? もう上条と話すのに慣れたのかな? 仲良く…は、なってないし。 「あ、シチューだ、好き」 俺の後ろ側から左肩に顎を乗せるようにしてみーくんがコンロを覗き込む。 あ〜〜可愛い!みーくんかわいい〜〜 みーくんにくっつかれるの好きだなぁ なんか暖かくなる感じする 「みなと、お腹すいた」 「うん、もう出来るよ」 お腹すいた〜って俺の背中に頭をグリグリするのかわいい〜! みーくんかわいすぎ〜!
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