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みんなご飯食べ終わって、そろそろ食器を片付けようかなと思ったときのこと。
「みなと、お風呂入ってきていいよ。お皿洗っとく。上条と」
「え、いいの?」
「うん、任せて」
行ってらっしゃいとみーくんに手を振られながらお風呂に入った。
みーくんと上条の2人でお皿洗い……上条、出来るのかな。
あいつ、みーくんに迷惑かけなきゃ良いけど…
料理でもまあまあ大変だったからなぁ上条。
でもしっかり者のみーくんが一緒にいれば安心かなぁ
みーくんは頼りになるし。
お風呂に入ると、みーくんが出てから少し経つからか、ちょっと寒かった。
あー…でもシャワーのお湯暖かい……
今日は色々あったもんなぁ…。
古典のテストもあったし、昼休みに生徒会のこわい人になんか絡まれたし、そのあと上条と空き教室で一緒にご飯食べて…
部屋に上条が来て勉強教えてもらって、一緒に料理作って……
なんか、今日一日の思い出、上条ばっか……
教室には1回も来てないくせに…なんで俺上条とこんなにいるんだろ…。
シャワーを終えて、バスタブに張ったお湯に浸かる。
「はぁ〜……あったかい…ほかほかだ……」
なんか体がほぐれるなぁ…。
「ふぅ……なんか、思ってたのと違うのかなぁ…。上条って、思ったより……こわいやつじゃ…ない?」
こわい人に絡まれたとき、助けてくれたし。
上条のおかげで古典の小テストどうにかなったし。
わざわざ放課後に俺の部屋まで来て勉強教えてくれた。
上条のために作ってるのに料理手伝ってくれた。
勉強してるとき、褒めてくれた。
それに美味しいって……言ってくれた。
嬉しくない、嬉しくないし…
全然嬉しくない、全く嬉しくない…少しも嬉しくない……
「でも………ちょっとだけ………嬉しい……」
気持ちがほわっと、した…。
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