12月 熱とパーティと帰省で

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上条が部屋に来るようになって一週間。 相変わらずムカつくことを言ってくるけど、それでもしっかり勉強は教えてくれた。 それなのに──── 「……来ない」 もう時計は18:30を示してる。なのに上条は来ない。 今までは遅くても17時には来たのに。それに19時になったら部活終わりのみーくんが帰ってくる。いつもだったらもう勉強してる時間なのに…。 「上条……もしかして……」 もう嫌気がさして、来たくないのかな…。 なんて、悪いことばかり考えちゃう。 やっぱり一人でいるって良くないなぁ。 勝手に悪いこと考えて、どんどん自分が落ち込むんだから、良いことない… はぁ… 「あー!もう駄目!このままここにいたらどんどん沈む気がする!もう上条なんて待たない!買い物にでも行く!」 今日の晩御飯や明日の分のの材料とかは別に足りてるけど、気を紛らわすにはこれしかない! 思い立ったが吉日。買い物に行こうと部屋のドアノブに手をかけた。 📃📃📃📃📃📃 「…ちょっと会長、大丈夫ですか」 「………何がだ」 「何がって…」 生徒会室での仕事中、紫鶴に声をかけられた。 俺の受け答えの何に呆れたのかは知らないが、紫鶴は溜め息を吐いた。 「会長、早く帰って休んだほうがいいのではないですか?」 ああ、そのことか…と頭を抱えた。 たしかに今日は朝起きたときから頭痛と寒気がしてきて、食欲も無く何も口にしていない。 少し動くことさえ億劫で、今日は一日ここに座り続けている。 「確かに今は立て込んでいる時期ですが、ここで会長に倒れられたらもっと困りますから。今日中に終わらせなければいけないものはもう終わったのでしょう? でしたら、もう休んでください。どうしてもと言うなら、俺がお部屋まで送って差し上げましょうか」 「……要らん」 確かに紫鶴の言う通り、ここで倒れたら元も子もない。 今日はもうこれ以上仕事が捗る気もしないし、他の役員に風邪を移しても悪いし、帰ることにした。しかし久しぶりに立ち上がると、上手く足に力が入らなくてふらついた。 ああ…もしかしたら、だいぶ俺、重症なのか。
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