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「みなとただいま」
「あ、おかえりみーくん!」
「あれ、上条いないの?」
「今寝てるよ〜」
「……?」
部活から帰ってきたみーくんが、晩御飯を作っている俺のところまで来て、肩に顎を乗せるようにして手元を覗き込んできた。
ん〜〜〜かわいいみーくん
「みなと、それは?」
「ああ、これお粥。先に用意してたから俺たちの分用意するの遅くなっちゃったんだ、ごめんねみーくん」
時間があんまり無くなっちゃったから今急いでパスタ茹でてる。
あとちょっとで茹で上がりそう。
一旦上条の様子…見てこようかな
「……上条お粥なの?」
「そうそう、なんか熱あるみたいであいつ。まだ寝てるかなぁ」
体調の悪い中来た上条は、何とか部屋まで連れて行ってベッドに横にさせた途端、一瞬で寝た。
もしかして、相当我慢してたのかな…上条。
今日も教室には来なかったけど…生徒会の仕事って忙しいんだなぁ…
料理の手を止めて、上条の様子を見に行く。ちょっとだけ部屋のドアを開けて中を覗いたら、まだ上条は寝てた。
起こさないように、静かにドアを閉めた。
「上条まだ寝てるし、先に俺らご飯にしよ?」
「うん」
茹で上がったパスタの水気を切って、みーくんには申し訳ないけど今日は簡単に、ソースを混ぜるだけ。
お皿に盛って机に運んで、久しぶりにみーくんと2人の夕食だ。
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