12月 熱とパーティと帰省で

5/29
前へ
/64ページ
次へ
「それでね、上条のやつただただ部屋の前に立ってて、超びっくりしたの」 「上条が熱あるって言ったの?」 「ううん。上条ぜんぜん喋らなくて、ぽや〜としてたから…。みーくんが風邪ひいた時と似てるなぁって思って」 みーくん、熱出すと全然喋らなくなっちゃうからなぁ… 何食べたい?暑い?だるい?とか聞いてもあんまり返事返ってこないし。上条も同じタイプだったらどうしよう… 「みなとは…上条と仲良しになったね」 「…えっ!?」 「話すときも、前は慣れない感じだったけど…最近は、よく話すし」 「………確かに。前よりは…緊張しなくなった、かも」 慣れた、のかな…上条がいる空間に。 あんなやつ、イレギュラーな存在だと思ってたのに。いつの間に…。 「嬉しいよおれ」 「……え?」 「みなと楽しそう、最近。上条のおかげかな」 「楽しそう…かな」 自分じゃ、わかんない…。 でも俺、みーくんと2人でも…楽しいよ。 上条なんか居なくても…みーくんが傍に居てくれれば…俺…… 「お風呂入ってくるね」 「うん…行ってらっしゃい…」 食べ終えたみーくんは着替えを持ってお風呂に行った。 「……お粥、あっためようかな」 上条…起きるかな。
/64ページ

最初のコメントを投稿しよう!

40人が本棚に入れています
本棚に追加