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「それでね、上条のやつただただ部屋の前に立ってて、超びっくりしたの」
「上条が熱あるって言ったの?」
「ううん。上条ぜんぜん喋らなくて、ぽや〜としてたから…。みーくんが風邪ひいた時と似てるなぁって思って」
みーくん、熱出すと全然喋らなくなっちゃうからなぁ…
何食べたい?暑い?だるい?とか聞いてもあんまり返事返ってこないし。上条も同じタイプだったらどうしよう…
「みなとは…上条と仲良しになったね」
「…えっ!?」
「話すときも、前は慣れない感じだったけど…最近は、よく話すし」
「………確かに。前よりは…緊張しなくなった、かも」
慣れた、のかな…上条がいる空間に。
あんなやつ、イレギュラーな存在だと思ってたのに。いつの間に…。
「嬉しいよおれ」
「……え?」
「みなと楽しそう、最近。上条のおかげかな」
「楽しそう…かな」
自分じゃ、わかんない…。
でも俺、みーくんと2人でも…楽しいよ。
上条なんか居なくても…みーくんが傍に居てくれれば…俺……
「お風呂入ってくるね」
「うん…行ってらっしゃい…」
食べ終えたみーくんは着替えを持ってお風呂に行った。
「……お粥、あっためようかな」
上条…起きるかな。
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