12月 熱とパーティと帰省で

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温めたお粥と水と薬を持って部屋に入ると、上条はまだ寝ていた。 相当具合悪いんだろうな… あ、上条…汗かいてる。 とりあえずベッドの脇にお粥は置いて、部屋の中にあったタオルを手に取り、上条の汗を拭いた。 体冷やしたらいけないし…本当は着替えもしてほしいけどなぁ… 上条まだ制服着てるし。 「……、な…と」 「か、上条…ごめん、起こした?」 「…いや、いい」 汗を拭ってるときに上条を起こしてしまったらしい。 目を覚ました上条は、起き上がらないままぼーっと天井を見ている。 これは…だいぶ体調悪そう… 「え、と……ご飯、食べれる?」 「……」 「お粥……作ったんだけ、ど」 「……食べる」 そっと一口分だけ掬って、まだ湯気が立っているそれを冷ますためにふーっと2回ほど息をかける。 「はい」 「…………」 「……おーい?」 上条の口元まで持っていっても、上条はそれを凝視するだけで全然口を開こうとしない。 さすがに病人の口に無理矢理ご飯突っ込むなんてしたくないけど……食べるってさっき言ってたよな? なんだろう、やっぱり食欲無いとかか? 「上条……やっぱやめとくか?」 「あー…………いや、そうじゃなくて……」 なんだか困った顔をしている上条。 どうかしたのか?
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