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ある日、奥さんは体調を崩して会社を休んだ。
朝から熱があったので静かに寝ていたのだが、昼頃になって目が覚めた。
だるかったが喉が渇いていたので、フラフラとキッチンに向かった。
リビングにいるサンちゃんが、ひとりごとを言っている。
いつものことなので、気にせずキッチンに行って水を飲んだ。
水を飲むと少し楽になって、もう少し寝ようと寝室へ。
その前にサンちゃんの水を替えてやろうと、リビングに置いてある鳥かごに近寄った。
サンちゃんは意味のないひとりごとを言い続けていた。
するとたわいないことばかり言っていたサンちゃんが急に、
「ユミコ! シネ! シネ! コロスゾ! ユミコ! コロシテヤル! コロシテヤル!」
と連呼し始めた。
奥さんはびっくりして、思わず「サンちゃん、どうしたの!?」と言ったが返事があるわけもない。
しばらくするとおとなしくなったが、奥さんはまるで悪い夢でも見てるような気分になったそうだ。
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