体温なんかなくても

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体温なんかなくても

 君は夢で、僕は現実、君が現実に生きているなら、僕は夢の中。  どれだけ君のことを知り尽くしても、僕には君の体温を、抱きしめたときの触り心地を知ることはない。  夢か現実かで分けてしまえば、深い奈落がはっきりと二人の間に境界線を引いていた。  その境界線が歪んで消える時がある。  君が僕を想うだけで、僕たちなんでも分け合えるんだ。
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