監督の思い

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オリンピックは、まず1次リーグが行われて、日本チームはここを勝ち抜いて決勝リーグに進んだ。 決勝リーグに入ると日本チームは、順々決勝は3対0のストレート勝ち、準決勝は3対1で勝ち、決勝戦に駒を進めることができた。 選手の皆は、緊張しながらも落ち着いたプレーで、4年間練習してきたことが実践で生かされている感じだった。 決勝戦を前に、選手の皆は疲れが出てきていて、金メダルの期待がかかっているためかオリンピック独特のさらなるプレッシャーを感じているようだった。 私も4年前のオリンピックでは経験していない、さらなる重圧を感じていた。 決勝戦当日、そんな皆の姿を見て、監督が話をしてくれた。 「皆さんは、とてもよく頑張っています。  お互いに助け合って、このオリンピックでは素晴らしい試合ができていると思います。  私は、オリンピックで金メダルを取ることを目標にしようと言いました。  ですが、決勝戦では金メダルの事は忘れて、ボールに集中してください。」 監督のこの言葉は、私達選手へのプレッシャーを少しでも和らげようという配慮だと思った。
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