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そうして迎えた翌日の深夜23時。
「ちょっと、夏美。お腹すいたわ。日中我慢した分、今晩は食べてもいいわよね?」
昨日と同じく、ロマンが本棚の上に鎮座している。今度は驚かなかった。どうやら、今夜も真夜中の一時間、動物たちの文句や寝言に付き合わなければならないらしい。
「はいはい、ちょっと待っててね」
たった二回目の出来事だが、受け入れた自分がいる。これまで以上に、動物たちに優しく接することができそうである。
私の真夜中は、23時から深夜0時までの一時間。動物たちと、もっとも心を通わせられる時間なのだ。
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