存在

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貴方に気づいたのは いつだろう? 貴方を意識したのは いつからだろう? いつも冷たい目をして 口許には不敵な笑みを うかべてる 私とは真逆の存在 大人でも子供でもなく 男でも女でもない。 ただ貴方という存在 醜いのに美しく 疎ましいのに愛おしい 私だけの唯一無二の存在 この世に貴方を知る人は 私だけ 月明かりだけの薄暗い部屋で 鏡に私を映す 顔を近づけ瞳を覗く 貴方は私の中にいる いつの日か貴方は 私を壊すだろう そして私と入れ替わる その恐怖と歓喜の瞬間を 私は静かに待っている
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