決行※

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独り言を言いながらスラックスと下着を脱ぎ捨てて乳液の香料が微かに香るシーツの上で、ナイフでも突き立てるように強引に中をえぐっていく。ベッドに縛り付けられた私が、振動で跳ね上がっても、乳液だけで全く潤まない太腿の間が傷ついて恐らく血がでていてもお構いなしだ。どれだけ乱暴にできるかまるでその限界を楽しんでいるように激しく強くいたぶられる。そう、このままエスカレートすれば、またいつものように首をネクタイで締めてくるはず。私は彼がヒートアップして怒りに任せて私を絞め殺すことを願った。 彼はワイシャツからネクタイを解くと私の首にかけて、いつもより強く締め上げる。そう、そのまま怒りに任せて私を殺しなさい。首を絞められると条件反射で体中の筋肉が縮こまる。もちろん彼が、いじめて楽しんでいる部分も。いつもよりきつくギリギリとネクタイが首に食い込む。 後少し強く締めてくれれば死ねる…。そう思った瞬間ネクタイはハラりとシーツの上に投げ出された。 「そう簡単に殺すかよ。たっぷりなぶって飽きてから殺してやる。見え見えなんだよ、手口が。自殺出来ないから殺してもらおうなんて甘いんだよ。やっぱり馬鹿犬だな、お前は」 そう言うと彼は侮蔑の笑いの後に、また私の顔に唾を吐きかけた。まるで痰壷にするように何度も何度も唾を吐きながら、腰の動きを速めて両手で私の首を緩く締めながら果てた。縄を解かれて、首輪とリードをつけて階段を降りて浴室に引きずられた。     
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