異変※

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次の日から少しずつ家事を敢えてやらなくなって意図的に彼を怒らせていった。サボればサボった分だけ痛い目に合う。それでも損して得取れと思って耐えながら、計画を練っていく。 「1日家にいて何やってるんだ!」 「お前をクビにして家政婦雇うか?その方がコスパいいよな」 「早く飯作れよ」 夫が朝出勤して、帰るまで何もしないと帰ってきたら即、角材でふくらはぎをぶたれて起こされるようになった。台所に立ち料理が終わるまで夫は背後から私のふくらはぎの後ろに角材を宛ててピタッピタッといつでもぶてるからなと圧力をかけてくる。 最近は私だけ床で四つん這いにして食事を摂らせることに飽きたのか、私の食事をシンクの排水口の内籠に入れて頭を押さえつけて食べさせるようになった。 「きれいに掃除してれば食べられるよな?サボったら汚くて食べられないだろうけど」 私はもう感情に蓋をして、涙を流して従った。シンクから解放されると彼の手にはデシタルビデオカメラがあって、泣きじゃくった顔まで録画されていた。 そして、彼はあの雷の夜に見せた顔はどこかに消え失せて、より屈辱的な方法、より苦痛がある方法を楽しそうに試しながら私の体を弄んで、片手で録画するという暴挙に出た。     
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