この世界では異質なアーチフィス

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この世界では異質なアーチフィス

「フ~ッ!!」 「なぜ、そんなに慌てているのですか?」 「いや、だって、ずっと普通に姿が見えてる状態のままで 家の中にいられると、何か不安だし、かと言って、 突然、魔法で透明になっても、それはそれで怪しいし、 父さんも母さんも、ビックリしちゃうだろ?」 「不安・・・なぜ不安なのでしょうか?それに、 なぜ、それで驚くのでしょうか?」 アーチフィスは、この世界では 〝他の人は皆、魔法が使えない〟という事も、 そんな〝魔法が使える自分〟がこの世界では 異質である事も、 まだ知らないようだった。 (はぁ・・・アーチフィスって頭良いのに、 〝現実とゲームの違い〟だけは、 まだ理解してないんだな~) そして、今日もまた、一緒に、歩いて学校へ向かった。 「遊舞さん、今日も、透明になって、あなたのそばにいます」 「ありがとう。じゃあ、頼んだよ」 「はい」 遊舞は、また、アーチフィスを透明にした。 〝シュン〟
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