遊舞の両親への頼み事

1/1
前へ
/33ページ
次へ

遊舞の両親への頼み事

「あ、そうだ!!そういえば、アーチフィス、 今日もまだ、朝ご飯しか食べてなかったな~!! じゃあ、何か食べようか」 「良いんですか?」 「良いよ!遠慮すんなって!!」 「ありがとうございます!!!」 遊舞は、アーチフィスと一緒に、またリビングへ行った。 〝ガラガラガラガラ〟 遊舞は、 「お父さん、お母さ~ん!晩ご飯~!!」と言う。 すると、遊舞の父と母は、 アーチフィスの姿を見て、揃って、 「あ~、遊舞~!って、おい!何で、またいるんだ!!」と言った。 すると、遊舞は、 「あ~・・・まぁ、その、色々あって・・・・・・ アハハハハハ・・・・・・」と言う。 アーチフィスは、 「どうも。こんばんは」と挨拶をする。 遊舞の父は、また 「まぁ良い。そこに座りなさい」と言った。 「ありがとうございます」 「ありがとう。父さん」 「いやいや」 遊舞とアーチフィスは、イスに座った。 遊舞の父は、遊舞とアーチフィスに聞いた。 「ところで、気になるんだが、 アーチフィスさん、とやらは、いつも、 何で突然現れるんだ?それに、どうやって?」と。 「ブ~ッ!!!」 それを聞いて、遊舞は、 思わず、食べていたご飯を吹き出した。 遊舞は、 「あ、あ~・・・それは・・・・・・」と言う。 しかし、遊舞の母が 「まぁ、もう、そんなの、どうだって良いわよ。 確かに、この頃、いつも、突然現れて、ビックリするけど、 遊舞の友達なら、悪い人じゃなさそうだし、 実際、とても良い人そうだし。第一、 こんな言葉遣いが丁寧で礼儀正しい人が悪い人だとは 思えないし」と言った。 遊舞はそこで、 「フ~ッ!!」とため息をつき、ホッとした。 そこで、遊舞は、父と母に、 「ねぇ、父さん、母さん、これからアーチフィスさ、 一緒に住んでも良いかな?」と言った。 すると、今度は、 遊舞の父がご飯を吹き出した。 「ブ~ッ!!何を言うかと思えば、今度は、何だ急に!!!」 「い、いや、まぁ、ちょっと、アーチフィス、 今、凄くお金に困ってて、アパートで生活しようと思うと、 家賃とか、食事代とか色々、大変なんだって。だから、 これからは、一緒に暮らせたら助かるんだよ」 アーチフィスは、 「私は、そのような事は・・・・・・」と言う。 するとすぐ、 遊舞は、アーチフィスの口を抑え、 父と母に、 「ダメかな~?」と聞いた。 遊舞の父と母は、 「う~ん。分かった」と答えた。 遊舞は、 「わ~!!ありがとう!!!」と言った。 アーチフィスも、 なぜ遊舞が急にそんな事を言い出したのかは、 全く分かっていなかったが、 そんな、自分を遊舞の家に住ませてくれる遊舞の父と母に、 「ありがとうございます」と言った。 そして、晩ご飯を食べ終わった。 「ごちそうさま」 「ごちそうさまでした」
/33ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加