オレの真夜中だけの恋人

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 だから今夜もオレ達は会う。  人目を忍んで、窓越しに短い会話を交わす。  恋人の向こうには、夜の闇が透けて、果てしなく広がっている。  手を重ねる時、少しでも油断すればその輪郭は消えてしまう。  誰が間違えていると非難しても。誰が新聞記事の、切り抜きをオレの目の前に突き付けても。  オレは真夜中にだけ許された逢瀬が、何よりも幸せなんだ。
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