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ライダー
穏やかな昼下がり、冷房の効いた部屋で読書をしていると、突然外から大きな衝突音が聞こえてきた。
何事かと部屋の窓を開けると、私の家の斜め前の車道でトラックが電柱に衝突していた。
家の前の車道には急ブレーキをかけたタイヤ痕があり、あたりには車の部品が散乱していた。
外は真夏の炎天下。
熱風が私の顔にまとわりつく。
歩道を歩いていた人達も私のように驚いて、汗を拭いながらも事故の様子をうかがっている。
事故を起こしたトラックから、まだ運転手が出てこないようで、通行人の中には携帯で救急車を呼んだり、トラックの運転席を覗き運転手の安否確認をしている人の姿が見える。
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