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「博士、博士」 女性の声で私はゆっくりと瞼をあげた ここは? 沢山の花やみどりに囲まれた、優しいキラキラした陽射しがさす場所 見上げれば青い空 私はどこにいる? いや、私は今まで何をしていた? 「博士、ご気分は?どこか苦しい所はありませんか?」 「え?あ、ああ、問題ないよ。それよりここは?」 「地球ですよ!博士」 女性とは別の、私の後ろにいた白衣の若者が答えた 「地球!?」 「そうです!博士の夢は叶ったのですよ!長い長い時をかけて」 若者は私の乗る車椅子をゆっくりと進めた 「長い、時?」 「そうです、博士はずっと冷凍カプセルの中で眠っていたのですよ」 そう言って、若者は私に数冊のノートを差し出した
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